落ち鮎

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 今日の朝は、めっきり涼しくなったので歩いて出勤しました。この季節から冬は運動しても汗だくにならずにすみます。運動の秋ですね。途中、写真は帰りに撮った大瀬川です。ここでは、「鮎やな」という伝統的な漁をしていました。川を横切るように作った柵で産卵のために上流から河口に下ってくる鮎を捕ります。川から流れてくる鮎が柵にかかってくれるようなイメージでしょうか。この季節の鮎を「落ち鮎」と言います。

 以前、宮城で見た、鮭の産卵。これは、産卵のために海から川の上流へのぼり、浅瀬でのたうちまわりながら、体から鱗が剥がれようがボロボロになって産卵する姿に、息を呑んだことを思い出しました。上へ上へと、バタバタバタ!まさに本気の命がけ。こうやって、命を繋いできているんだ〜命の尊さを肌で感じました。

 鮎の方が楽そうだなぁ。人生の最後は、ふわーっと流れに乗って下流へ…こんなことを思ってしまっちゃいけませんかね。鮭も鮎も産卵が終わると精魂尽きて死んでしまいます。どちらも精一杯生きて死ぬことに変わりはないのでしょうが、世の中には、様々な性(さが)があって、自分はどうなんだろうと考えてしまいます。