出発前の一仕事

 休みの日は、だいたい宮崎の自宅に帰る。今日も帰るつもりだ。この仮の住まいも数日空けるとなるとそれなりに準備が必要になる。そして、日頃できない掃除も。

 今日ははりきって、朝から風呂の床を磨き、それに台所の換気扇、シンク周りを手当たり次第セスキ炭酸ソーダで掃除してしまった!今日はこれくらいにしとけよ〜ともう一人の自分が心の中でつぶやくが、とことんやれよ!という自分の方が今日は優ってしまい、気がつけば12時。冷蔵庫の中の片付けにとりかかった。

 冷蔵庫の中身は少ない。豆腐半丁に佐土原ナス1本、そしてイタリアンパセリ。豆腐とナスか。。。生姜のヌカ漬けも少しあった…小瓶に赤ワイン…赤ワインに味噌を混ぜてもいいソースになると聞いたな…オイスターソースに豆板醤に片栗粉…と考えた末、肉抜き麻婆豆腐を作ろうということになった。

 フライパンに多めにニンニクオイルを入れ、豆板醤と生姜を炒め、ナスを投入、いい感じでナスがオイルを吸収し、火が通ってきたかなというところで、小瓶の赤ワインを全部投入。うぁ、入れすぎたかなというくらいにザブザブになったが、あとで片栗粉と豆腐入れればちょうど良くなるんじゃないのかなと、しばらく放置して洗い物にとりかかり、ふとフライパンを覗くと、いつのまにかワインが無くなってるではないか!!これは一大事、片栗粉と豆腐でとろみソースどころではなくなった、慌てて醤油と味噌を足して絡めて火を止めました。ナスって水分をキューと吸うんですね。

 結局、水切りしていた豆腐は、テッパンの冷奴でおいしくいただきました。えっ、ナスの赤ワイン煮の味ですか?まずくはない。万人受けする味かわかりませんのでこう言っておきましょう。佐土原ナスは皮が硬くなかったので、食感がよく、味噌のコクと赤ワインの酸味がいい相性でした。生姜と豆板醤のスパイス感は、昼ではなく夜の晩酌タイムにあうでしょうね。いやいや勉強になります。